2013年8月20日火曜日

 今回は、超素人が着物を始めるために具体的にどう行動したらいいかを、僕の経験をもとに説明しましょう。
なんと、今あなたがこの記事を読んでいるところからの開始です!

 まず、Google (https://www.google.co.jp/)を開いてください。
キーワードに"自分の住まいの最寄り駅"と"呉服店"あるいは"着物店"などを入れて検索すると、たいてい何かしらの着物関係の店が出てきます。
それがびっくりするほど近所だったりと、この段階で知ることもあります。どの町にも意外と呉服屋というものがちゃんと存在していて割と普段前を通り過ぎるのですが、着物に興味持ってないと目に入らないということが多いのです。
店のwebサイトがなくとも、現在は電話帳のように住所だけでもいろいろあるはず。最寄り駅で出てこない場合は、近くの別の駅でお試しを。

次にGoogleMap (https://www.google.co.jp/maps/)などの地図サイトを開きます。
先ほど目処を付けた店の住所を入力して所在を確認したら、コンビニに行くような格好で結構ですので外着に着替えてください。
そのまま部屋のドアを開け、外に出ます。先ほどのお店を目指し、のれんをくぐってしまいましょう。

当然のことですが、本当にこれが着物を始める第一歩なのです。

そのとき大事なのはたった一点。
恥ずかしがらず「自分は着物初心者でーす!」ということをおもいっきり全面に出すこと。

「何をお探しでしょう」とか訊かれても「友だちに勧められて興味を持ったんです」とか「彼女が着物着てて、自分も勧められて…」とか、飽くまで主体性薄く、かつ"今すぐほしい!"とは思われない回答がベスト。
お店の方も、初心者がいきなり何万・何十万もするものを買うとは考えませんので、この点を強く印象付けるのが重要です。

そして、敢えて着物について無知であってください。ヘンにかじった知識をアピールしてはダメです。ゼロからぜーんぶ、お店で説明してもらうくらいのスタンスが適切。素人丸出し・無知な着物初心者でいいのです。
まともなお店ならこちらの希望をヒアリングしてくるものなので、ここで普段からの着物に関する疑問を全部訊いてしまいましょう。値札なんかを見て「うわあ!やっぱり高いんですね~(笑)」と驚きながらのオーバーアクションするくらいでいいです。
本当にこちらが初心者だとわかれば、お店のほうもいろいろと教えてくれますし、実際、僕の素人かじりのブログよりも正確な知識を得られる機会になると思います。
お店によっては商品を触らせてくれたり試着させてくれるかもしれませんので、その際は遠慮なく体験しましょう!
着物は非常にデリケートな品物なので、細心の注意は払ってくださいね。

そしてもちろんその場で買うということはしなくて結構です。むしろしないでください。今回の目的は購入ではありません。
基本的には「着物っていいですね~」と着物を褒めつつ「検討してまた来ます」と店を出ます。

で、これを複数のお店で何度か繰り返します。
着物に慣れるにはまず、着物のお店に慣れることが必要。今回の主旨はそこです。

何度か入店を繰り返すと、店員との掛け合いや符丁、また、お店によって取り扱うものや値段の差など、かなり個性があることが分かります。
接客の良し悪しもポイント。場合によっては例のエントリのような嫌な目に遭う可能性もありますが、自分は「商品の購入意欲が少しなりともあって店を訪れている客である」という、当然のことを自分が気に留めていれば、相手がどんなに失礼であっても「この店はひどい接客だな。大したことないや」と客観的にスルーできるのです。
もちろんそんな店には二度と行かなくて結構。「次、行ってみよう!」というポジティブさで、別のお店に入り、自分なりの「お客力」を積んでみましょう。


やがて、出かけた先にある着物屋にふらりと寄れるようになっているはずです。こうなればしめたもの。
多くのサンプルから、どこが自分に合った店なのかどうなのかが、だんだんと感じ取れてくるのです。

やがて最初の足がかりの店が見つかり、そこで最初の一着を購入した後、その店に足りないものを別の店で見つけたり、とりあえずのものでは物足りなくなってより良い物を手に入れたいと、別の店に頼ることができるようになっていくのです。

次回はいよいよ具体的な購入の考えについて書きますよ!




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